モラとは

 モラとは、中米パナマと隣国コロンビアのカリブ海側の島々に住む先住民、クナ族の女性が身に着けるブラウスそのものを意味します。彼女たちが着るブラウスは、胸と背中の部分にほぼ同じデザインが施された一対の布が縫い付けられており、その布自体をモラと呼ぶこともあります。

 その縫い方は、多重アップリケともいわれ、土台布の上に別色の布を1枚重ねて縫い、そのまた上に別布を1枚重ねてはカットして縫うという布を積み上げていく作業が基本です。

 また、モラの中には、糸自体でいろいろなステッチ模様の刺繍をあしらって、ユニークで独創的なデザインに仕上げるものもあります。

 彼女たちは、幼い頃から母や祖母などから直接その縫い方を教わりながら、針と糸、そして、小さなハサミだけを使って一針一針縫っていくのです。ミシンや編み機などは使いませんから、1枚のモラを仕上げるのに1か月から3か月、複雑なものになるとそれ以上の期間がかかることもあるそうです。

この伝統的で独創的なモラのデザインは、今では、パナマを代表的する世界的にも有名な刺繍になりました。まさに、「手縫いの芸術」といっても過言ではないと思います。

 日本では、全国各地のカルチャーセンターや手芸教室を中心に多くのモラ愛好家の皆様がモラ手芸を楽しんでいらっしゃいます。しかし、現地パナマモラの素晴らしさやクナ族の情報、さらには、モラ愛好家同士の相互情報などは、まだまだ少ないように感じます。そこで、インターネットやSNSが普及している現在、モラに関心のある皆様、手芸や手縫いに興味のある皆様に少しでもお役に立ちたいと思い、本運営サイト「モランズ クラブ」を立ち上げました。たくさんの皆様のご訪問をお待ちしております。

クナ族の民族衣装(モラ)前面

クナ族の民族衣装(モラ)背面

クナ族の民族衣装(モラ)背面

クナ族の民族衣装(モラ)前面

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